明治時代、富士山頂に私費で気象観測所を設け、命をかけて越冬観測を行った野中至と妻。
その実在する夫婦をモデルにして書かれた小説。
高校生の時に読んだ新田次郎の山岳小説の中でも記憶に残っている一冊。
と言うのも、就職試験時に入社試験願書の尊敬する人物欄に野中至と書き、その理由として「明治2X年、当時不可能と言われていた富士山頂での越冬観測を行い・・・・」云々と記載した事を今でも覚えている。
40数年ぶりに手にした小説「芙蓉の人」の帯には、NHK土曜ドラマで7月26日から放送と紹介されている。
もちろん本を購入したが、ドラマの方も1時間番組で6回連続放送ということで今から楽しみにしている。
ところで、尊敬する人物を「野中至」と書き願書を提出した会社だが、入社試験に無事合格しその後40年間勤めている。